★puppetmouth’s blog★

清水エスパルスに関しての雑感。基本応援スタンス。遠方なので情報難民。素人なのでまったり更新。

第6節 vsジュビロ磐田

いやー見応えのある試合でしたね。

 

◼︎ジュビロのスタメン

     川又

   山田  中村

ギレ 上原  田口 櫻内

  新里 大井 高橋

     カミ

 

エスパルスは、デュークが前節に続きFWに。また石毛はSHでスタメン。

 

ギレルメが起用された意図としては、アダイウトンの代わりに推進力を出したい、立田のサイドを狙いたいというのがあったと思うのですが、エスパルスはWBをSHが見ることが多く、ビッチ上では山田に立田、ギレルメに金子がつくことが多かったです。結果として金子の位置取りがやや低めになったと思います。

 

デュークに関しては、クオリティだと北川だと思いますが、早めに2トップに当てることが多いので高さと推進力を考えたのだと思います。

 

◼︎前半

基本的には清水ペースだったと思います。

ポイントはいくつかあったと思いますが、まず前後半で流れを変えた一番のポイントはセカンドボールの回収だと思います。球際で競った際にどちらボールになるかで流れが大きく左右されているように思いました。

前半は両ボランチが関わった時に取りきれる、周りがセカンドを回収できるシーンが多かったので、こちらのペースになったと思います。

 

また、磐田は守備時、山田と中村が中にいるので、中央では多く数がいました(いわゆる5-4-1)。逆に前は川又1枚なので、清水の後ろの選手は比較的自由にボールを持てました。

こうなると中を崩すのが大変なのですが、前半の中盤でキーになっていたのは石毛の受ける動きでした。こちらが後ろにいる時は2トップに簡単に当てていましたが、ある程度遅攻できるときは言うほど放り込んでおらず、ボランチが関与しつつ縦をうかがい、石毛が相手の間で何度も受けていました。クリスランが抜け出してデュークがシュートしたシーンが象徴的です。前半のMVPは石毛を挙げたいと思います。

 

一方のジュビロの攻撃はギレルメが持った時に周りが連動して上がる、川又に当てて全体の陣地を回復するというのが目立ちました。

ジュビロのサイド突破は山田や中村が降りたりサイドに流れたりして過程で関わることが多いので、エスパルスとしてはうまく崩されても中の相手の人数が川又以外にそれほどいない、高さがそれほどないので、普通のクロスなら全体にうまく守れてはいたと思います。

川又は去年のダービーでCBとの肉弾戦でかなりやられた印象がありましたが、この試合ではそこまで脅威は感じませんでした。(フレイレとのスピード勝負をチームとして狙わせているように思えるシーンもありました。)

 

◼︎後半

石毛の決定機までは五分五分かやや清水のゲームだったと思いますが、そこからはほぼ磐田のゲームだったと思います。

後半押し込まれた一番の要因は、前半同様セカンドボールの回収だと思います。この辺りは双方の選手ともかなり意識を持ってやっていたと思いますが、後半は磐田が上回りました。前半は清水にこぼれるシーンが多かったですが、後半は磐田にこぼれるシーンが多かったです。運もある気がしますが、運動量が落ちたこともあるかもしれません。

さらに、清水側は攻撃にかかるところでのちょっとしたミスパス、ミスタッチが増えた印象もありました。ある程度やりきってロストするならいいんですが、その過程で失ってひっくり返されることが多かったのでペースを引き寄せられなかった印象です。早い攻めは確かにチャンスになるので難しいところですが、数回に一回は早く攻めるだけでなく一旦落ち着けるとか、サイドを変えるとか、セカンドボール以上にここは工夫できるところなので今後に期待です。

磐田は後半、単純なサイドの単騎突破クロスだけでなく、いわゆるペナルティエリアの角を使うサポートの動きやグラウンダーのクロスを増やして工夫している様子が見られました。清水としては山田の動きがなかなか厄介だったと思います。磐田は決定機自体はほとんどがセットプレイからでしたが、流れからだと山田が抜け出してマイナスのグラウンダー、中で合わせた中村がシュートしたシーンは磐田の狙いが上手くいったと思います。後半のMVPは山田かもしれません(途中で代わりましたが)。

また、清水は松原に持たせるシーンで、荒木になったのはちょっとやりにくかったですね。櫻内よりも荒木の方がスピードがあって抜きにくかったです。

全体に交代が機能したのはジュビロの方だったと思います。荒木のほか、小川も2度ほど効果的なプレイがありました。白崎は工夫は見えましたが若干試合に入れなかったですね。

 

◼︎全体を通して

中村は、セットプレイ、ボールキープ、パスとどれを取っても一流のプレイでした。MVPを挙げるなら悔しいですが彼でしょうね。

一方で、清水の2CBも安定して素晴らしいですね。特にソッコは、期待値が高いのでこれまであまり触れないできましたが、2CBではJで5本の指に入るかもしれませんね。

立田は、うまく試合に入れず、プレイチョイスでミスが多かったと思います。ちょっとプレッシャーがかかっていたかもしれません。どんどん経験を積んでさらに良くなって欲しいですね。

清水の2ボランチは概ね良いプレイでしたし、石毛も良かったですし、相手も1本ミスはありましたが大井のカバー、安定したカミンスキー、上原や高橋の攻め上がりと見応えがありました。

なお、インタビューを聞く限り清水側は前節の失点のことが結構頭にあったかもしれませんが、カウンター潰しもしっかりできたのではないかと思います。

 

◼︎余談

金子がイエローを受けたシーンは、映像で確認しましたが、田口と審判が両方金子に手を出していた(審判は田口の手を抑えようとしていた様子)ので、去年と同じ基準なら田口が退場だと思います…。

あと、どうでもいいんですがギレルメはいいヤツですね。

名波監督はこちらの2トップのことを言っていましたが、この試合を見る限り清水のキーマンは石毛(決定機2本以上に、中盤で受ける動き)だったので、清水としてはそこをより熟成させてまた結果に結実させてほしいです。金子はあまり目立ちませんでしたが、彼も同等にやれる力があると思いますし。

 

◼︎まとめ

流れの中から決定機まで作れていたのは清水、セットプレイから決定機まで作れたのが磐田。スコアレスですが双方持ち味を出した好ゲームでした。

清水は守備でCBが安定していますし、全体にハードワークして穴を作らず、また球際も強く行くので、見ていて気持ちいいですね。

また、攻撃でも中盤4枚が多く関わって遅攻でもしっかり崩せる兆しは見えていて、内容は悪くないと思います。

何とか早い時期にまた勝ちを見たいですね。もちろんホームでも。応援しています!