★puppetmouth’s blog★

清水エスパルスに関しての雑感。基本応援スタンス。遠方なので情報難民。素人なのでまったり更新。

J2第31節 vsモンテディオ山形

山形が前半からかなり飛ばしてきたので、前半から「前半耐えれば勝てるんじゃないか」って思って見てました。

そんな中前半ATに取れた先制点が大きかったと思います。

 

⬛︎山形のスタメン

    11ディエゴ 8林

17鈴木 7松岡 5アルセウ 10伊東

6山田  2田代  3渡辺  4宇佐美

 

⬛︎前半素晴らしかった山形

一番目立ったのは清水のビルドアップ潰しで、

・前から潰す

・連動して追う、特にサイドから出させない

4-4-2ではもともと鈴木伊東のところの運動量は攻守にかなり要求されると思います。

それに加えてこの試合の山形の特徴的なところは、まず特にディエゴ(と林)がかなり献身的に守備をすることでとても効いていた点。また両ボランチが守備時に高いところまで積極的にプレスに参加するという点でした。

山形のハイプレス。まずこちらのCBが持った時、ディエゴと林がスプリントしてきてボールホルダーにプレスをかけるのですが、その際後方の味方選手(主にSH)に手でプレスの方向を指示します。エスパルスがプレスを避けてサイドバックに預けると、山形サイドハーフがそれを狙ってプレスをかけてきて、その次で取る(こちらのボランチには相手ボランチがスプリントしてきてプレスをかける)という感じでした。

また、横へのスライドやライン間の距離もよく統率されているように感じました。

 

逆に言うと、清水は後ろから繋ぐとき、サイドバックが持ったら前(SH)か後ろ(CB)だけでなく中のボランチに一旦戻すというプレイがもっと使えれば相手をより早く消耗させられたと思います。前半は相手のプレスが早かったので若干怖かったんだと思うのですが。

また、相手ボランチが前から来た時に、一つ飛ばして空いたボランチ1枚分のバイタルのスペースで早めにSHを使えればもっと楽に攻められたと思います。(まあ言うのは簡単ですが…)

ビルドアップに困った時にバイタルを使う、という時はテセが受けるのがこれまでのやり方でしたが、テセへは両CBが若干ファール気味でも潰すということで徹底していました。

エスパルスが相手の対策によってここまでつなぎで苦労したのは久々だったと思います。

 

攻撃では、前半序盤は鈴木のキープ力、中盤は林のポストプレイ、そして要所での山田の攻め上がりのタイミングの素晴らしさ。清水の右サイドを押し込む場面が目立ちました。

後ろで繋いで、出すところがなければ林へフィードからのポストプレイ、空いていれば特に六平のあたりの鈴木ディエゴを使って前への勢いを出す、という感じでした。

解説ではアルセウを絶賛していて、確かに効いていたのですが、私としてはディエゴ、鈴木、林、山田あたりが好調の要因だと言いたいところ。

 

もともと山形は苦戦の一番の原因が前半戦の負傷者続出だと思います。(今もですが…。そしてウチもですが…。)前回昇格の立役者川西もポテンシャルではチーム1〜2を争うと思われる汰木もこのゲームでは不在でしたが、クオリティは示したと思います。そしてメンバーは大分変わっていますが一昨年からの(もっと前から?)山形の前プレは個人的にもとても好きな戦い方です。山形はスタも私にとってはアイスタよりずっと近いのでアウェイではよくお世話になっています。

  

若干課題として思ったのは、山形は攻めの時の最後のアイディアや精度が今ひとつで、最後で決められないという点でしょうか。まあ植草を褒めるべきなんでしょうけどね。

 

もっとも、このゲームのような戦いをしていると山形は1列目2列目の選手の疲労が激しいので、はじめに書いた通り先制点が勝負を分けたんだと思います。

 

⬛︎ペースを握った後半

まず山形は後半スタートでディエゴの位置に大黒を入れて、伊東の位置にディエゴを動かしました。これは怪我だったようですが、もとから山形は前の選手を変えるプランだったと思います。もっとも点を取らなければいけないことで、後半は大黒や高木といった守備より攻撃に持ち味のある選手を投入することになりました。

 

そして後半は清水ペース。

個人的には、山形の選手交代が勢いを削いだというより、山形の選手の疲労が一番の原因だと思います。それでもディエゴや鈴木、宇佐美は後半も要所でかなり動けていましたが、キープレイヤーだった林は60分過ぎぐらいから明らかに疲れていましたし、両ボランチも前半からこちらのボランチやサイドをカバーするために前まで走ってプレスしていたので大変だったと思います。局面での選手間の距離が明らかに開いてきて、こちらのパスが通りやすくなっていきました。

清水は攻撃時にボランチを使いやすくなり、またバイタルのスペースを使えるようになっていきました。また山形の攻撃時、大黒はフレッシュなのでどんどん動いていましたが、それ以外の選手のオフの動き、最初の一歩が徐々に重くなり、攻撃が遅くなったり単発になったりという傾向になりました。

よってラスト20分ぐらいで普通にやれば勝てるだろうと感じました。シュート数の推移、白崎の試合への関与の度合いがこのゲームの流れをよく表していたと思います。

 

逆に、先制点が相手に入っていたらどうだったろうか、相手の疲労を突いて逆転できていただろうか、とも考えてしまいますが。

 

⬛︎備忘録

・白崎のスルーパス連発

・竹内の相手を外す持ち方

・弦太久々の出場→角田ボランチで試す

・松原のクロスの明らかな成長(意図が感じられる)

・枝村フル出場

・セットプレイの守備は相変わらず…

 

⬛︎大前

この試合では途中からだった元紀ですが、金子のところに入ってスタートからだと守備でどこまで貢献できるかは気になるところですね。味方を使うことも自分で決めることもできるので総合的には間違いなくプラスだと思っていますが。

このゲームではトップ下と表現されていましたが、引いて受けて捌くシーンが目立ちましたね。それでも決定機を作るのはさすがです。FKも練習から決まっていたみたいですし。

また、「外から見て色々感じるところがあった」とのことですが、それをこれからどう表現してくれるかは楽しみです。

 

⬛︎最後に

ここからが本当の勝負。水戸は前回見せ場なく引き分けた相手。チームは好調ですが、簡単に勝てる試合などありません。テセと元紀のイエロー3枚は気になりますが、植草のセーブ3連発にあやかって3連勝といきましょう!!