★puppetmouth’s blog★

清水エスパルスに関しての雑感。基本応援スタンス。遠方なので情報難民。素人なのでまったり更新。

J2第30節 vs横浜FC

ようやっと繁忙期脱出。だと思いたい。

 

⬛︎横浜FC

さて早速スタメン。

  39大久保 14イバ

16野村       13野崎

   6中里  8佐藤

3田所 5西河 21大﨑 28藤井

     18南

基本的にミラーゲーム。

第一のポイントは、横浜の野村と野﨑の守備。特に、白崎枝村が下がって受けるときに激しくチェックするという意識付けが見えました。また、SBにも行けるときは激しく来ていました。

第二のポイントは、イバのポスト。横浜はテクニカルなチームという印象はありませんでしたが、イバの空中戦、ポスト時の体の強さを生かして周りが動き出すという感じでした。みんな詰まりそうになったらまずイバを見てたのではないかと。

永田が入ってからは田所西河大﨑の3バックになりました。永田と藤井を上げたかったんだと思いますが、エスパルスも結構チャンスを作っており良かったかは微妙…。野村が村田を見るためにプレスバックするのがしんどそうだったので、永田に村田を抑えさせるというのもあったんでしょう。

個人としては、佐藤が(ミスもありましたが)クレバーな動きをするなと感じました。後半竹内に渡るところを狙ってメチャスプリントして奪い切ったプレイは敵ながら拍手。

野村野崎も上記の通り効いていて、西河もまずまずのプレイだったのではないでしょうか。逆にエスパルスとしては小野瀬、津田に見せ場を作らせなかったのは良かったですね。

 

⬛︎清水

基本的にはずっと同じ戦い方をしています。

この試合では、何と言っても六平スタメンが目を引くところ。

色々と論争があるようですが、私見では守備の総合力は六平>竹内>河井だと思っています。全員守備の人ではないですけどね。(河井は、危機察知能力やボールをつつく力は高いのですが、いかんせんフィジカル勝負空中戦で穴を開ける可能性あり。)

この試合のスタメンを見て一番に思ったのは、「コーチ陣はボランチの控えとしてだけでなくSBの控えという要素もあって今まで六平をベンチに置いていたのかな」ということ。(まあ今週までは練習してなかったかもしれませんが。)

前半最初に田所に入れ替わられそうになった以外は良くやっていたと思います。目立ったのは、タイミングを逃さず相手との距離を詰めるという守備。この試合に向けた準備・指導もあるのかもしれませんが、サイドだと中央よりそういう守備が出しやすいんでしょうね。

1シーンポイントをあげると、前半の後半、野崎から裏の大久保に出てハンドが見逃されてピンチになりかけたシーン、ビョンがオフサイドトラップをかけ損ねているんですが、六平が逆サイドからカバーして防いでいます。(まあ六平がライン上げ損なったとも言えますが…)

 

⬛︎試合のポイント

①清水が最前線でプレッシャーをかけ相手のパスを引っ掛ける

横浜としてはボランチに一回当ててCBが左右を変えたり、隙あらば受けたボランチが前を向いてイバにグラウンダーで当てたり、という展開を続けたかったんでしょうが、前半の中盤あたりから相手のボランチや最終ラインからのパスを引っ掛けるシーンが出てきて、相手にプレッシャーを感じさせることで、相手もボランチを経由しにくくなって簡単にあげるようになり、ロングボールの質を落とすことでこちらが回す時間が長くなっていきました。決定機も作れました。金子を出した意味ですね。

そういえば、前節押し込まれたことを受けて、FW守備しているのか論争があったようですが、個人的に面白いと思っているのはテセの守備です。

というのも、この試合テセはあまり守備していなかったと思います(前節の方がしてました)。

それには2つ理由があると思います。

まず、金子が自分の分まで走ってくれること。

次に、テセは流れを読んでヤバい時に本気で守備すること。

逆に言うとテセはいつでもがむしゃらに守備しようとは思ってなくて、できるだけ攻撃に備えて体力温存するのが基本スタンスなんだと思います。だから自分はテセを見てると選手の体感するヤバい度合いがわかる気がするんです。

北川は前節守備を指摘され、またこの試合でも守備は微妙な感じでしたが、逆に言うとこれまで北川はチームの中でテセのようなポジションだったと思うんです。実際攻撃では効いていますし。ただチームの中ではチームの力を最大化しテセを生かすためにパートナーが守備をすることが求められる(それを迷いなくできるのが金子)ため、まだそういった立ち位置に慣れていないというのが実情ではないでしょうか。テセは流れを読めるのと体が強いので相手へのプレッシャーになるんですよね。

北川は守備をしていないのではなく、一発目のチェイスでスプリントして相手を遅らせるといういいプレイはこの試合でも3回ほどありました。課題は、CBを追ってボランチに通された時、ボールホルダーに切り返された時、もう一回追えるかってことですね。

 

②相手がスイッチを入れて追ってきたときのいなし/同サイドで回せる

特にSBが持ったとき、相手SHがスイッチ入れて追ってくる→SBボランチSHが動いて受けてを繰り返してかわす、というシーンが数回あったことで、相手のラインが徐々に引いていく結果になりました。

 

J1の最後の頃のエスパルスは、最終ラインで回しても相手の前でコの字で回しているだけで周りの受ける動きが乏しく、結局最後はロングパスということが多かったです(前監督時代に一度変わりかけましたが、守備が安定しなすぎて結局すぐ方向転換してしまいました)。

今は、逆サイドでSBが浮いていても簡単には使わず、ボランチが同サイドで回し続けるシーンが増えました。ボランチのボール扱いが安定していること、選手が出しても止まらずに動いてパスコースを作るという監督の指導の浸透もあるでしょう。

例として1つ指摘したいのが、前半34分ぐらいの、白崎が浮かせてテセが相手をブロックしつつシュートまで行ったシーン。

このシーンの枝村のオフザボールの動きは面白くて、ボランチの間で相手に自分を意識させつつボケーっと突っ立っていたと思ったら前に出そうになると走ってサイドに流れ、六平とチェンジしながらパス交換し、六平と被りそうになると中央に素早く動き直して六平のスペースを空けつつ相手ボランチとSBの間のスペースを突き、白崎にパス。味方と相手を見ながら、相手のマークにかからず、味方のスペースもあけて、っていうセンスある動きです。白崎の位置取りやその後テセが前からひっかけたことも含めて、今のエスパルスらしさをよく表したシーンだと思います。(プラス六平がボランチ的な動きができるのもポイント)

白崎が逆サイドまでポジションを移動しているのも注目ポイント。最近の試合ではずっとそうですが、前半(というか枝村の燃料が切れるまでの時間帯)のチャンスでは大体枝村が絡んでいます。枝村はオフの時動き回って相手のマークが付きづらい位置をとれるのが大きいです。

暑い中だったので、横浜としては守りどころがなかなか定まらず体力的にも厳しかったと思います。

 

先制点のシーンも、竹内白崎松原と同サイドで回して押し込んでからの中央河井からの裏へのボールでした。(テセのヘッドも上手かった。)

 

同サイドで押し込めるとサイドチェンジも効きます。

 

 ⬛︎その他目立った点

・空中戦もまずまず頑張った

・シュートブロックがいつになく多い

・以前白崎が疲れていると書きましたが、連戦を終えたあたりから徐々に戻っていると思います(ゴールを決めたから言っているわけではないですよっと)。

逆に前節松原がメチャクチャ疲れていたので心配でした。今節は結果的に足をつりましたが見ている限り大丈夫そうですね。

松原は外国人メンタルと後輩怒られキャラを兼ね備えていると勝手に思っている(失礼)のですが、白崎の「(松原に)いつも厳しい要求をしている甲斐があった」というコメントにほっこり。

・枠内シュート率が高い

・SB松原のクロス→SB六平のシュート

 

⬛︎最後に

夏場できついと思いますが、こちらが攻守に動くことで相手はそれ以上に疲労するので、サボらずに頑張って欲しいですね。