★puppetmouth’s blog★

清水エスパルスに関しての雑感。基本応援スタンス。遠方なので情報難民。素人なのでまったり更新。

J2第20節 vsレノファ山口FC

⬛︎スタメン

清水はケガの金子→石毛。山口は出停の左サイドバックが廣木(守備重視か)、またボランチの一角がベテラン平林。

 

⬛︎平林

この試合のポイントの1つ。平林選手は六平選手を見ることが多かったです。そもそも対面ではあるのですが、これまでの得点機で六平が起点となることが多かったので、監督の指示でそれを抑える役割でスタメンだった可能性もあるのかなと感じました。

 

⬛︎山口の守備

両チームのポジションの噛み合わせを考えたとき、0.5列ほど山口の方が前目で守っていた印象です。山口は2列目の選手がボールホルダーに積極的に喰いついてくるのが目立ちました。

 

とりあえず、岸田と福光はそこまで激しいプレスをしてくる感じではなく、清水CBを伺いながらステイして様子を見るという感じでした。

しかし、2CHの鳥養と島屋は比較的高い位置からでもプレスをかけてくる感がありました。

こちらのボランチは河井が中央に囮的に立って相手の人数を引き連れ、一方六平は最終ラインのビルドアップに関与する感じで、SBが上がった分最終ライン付近に入ったりその少し前でCBから受けたりというシーンが多かったです。

前述の通りそこを平林選手が前に走ってきて抑えようとする(ボランチボランチが見る)ので、距離的に大変そうだった(70分ぐらいでかなりキツそうでした)のと、山口のボランチのポジションが空き気味になりトップが受けやすくなる、パスを通しやすくなる、セカンドボールを清水からすると回収されにくくなるという状況があったと思います。

 さらに、エスパルスのSBが攻撃時ボランチを超えて高めの位置を取ることで、相手のSBが直接川口松原を見ることになり、空いたサイドの裏のスペースにテセや石毛が流れて起点を作る、という流れになり、相手の最終ラインがなかなか上げられず、前線と最終ラインの間がなかなかコンパクトにならないという点もあったと思います。

(川口松原が下がると鳥養島屋が見るという形になりますが、川口松原が上がって白崎枝村が中で少し下がると、相手の鳥養島屋が下がってSBにつくのか、引き気味のSHにつくのかが曖昧になり、相手SHのプレスを弱体化させ、攻撃時のスタートポジションを下げることができるということなのだと思います。これは清水にとってはリスクもあるのですが、サイドの裏の突き合いはこのゲームのテーマの1つだったと思います。)

 

全体として、前から行こうとしたポイントで空いたスペースを使われるので、山口としてはもどかしい展開ではなかったかと思います。

 

⬛︎山口の攻撃

前半は基本的に庄司に渡して空いたところを伺ってロングパスという展開。または最終ラインがロングパス。入りは良くて清水としては嫌な感じがありましたが、時間が経過するにつれ待ち構えて引っ掛ける清水の守備が安定。庄司は思い切って出すパスの精度はさすがでしたが、なかなかそういったシーンを多く作れなかったと思います。ただサイドの裏でSHが受けて縦に突破するという狙いで何度かチャンスは作っていました。

おそらく、中央底の庄司がサイドに開いたSHに斜めに出して、そこから今度は中央のFWに斜めに入れて、逆サイドのSHや福満なんかが走りこんでくるところでダイレクトプレイで崩すという感じのイメージが、1つの山口のパターンなんだと思います。

 

後半山口は福満が引いてゲームを作ろうとしたり、終盤右の三幸(鳥養に代わって右に入っていましたが、何となく中央のプレイが好きそうな…)と左の島屋を入れ替えたりと工夫はしていて、清水の最終ラインが若干引いたこともあり押し込んだ時間帯もありました。ただ清水も完全には崩させず。

 

島屋は(そして小池や交代した鳥養もですが)運動量はかなりありそうな印象で、清水としては乗せなくて助かったというところでしょうか。

 

おそらく清水としては、中途半端に出て奪われてカウンターを受けるような展開になると山口の術中に嵌ったのではないかと思います。また、先制点を取ったおかげで引いて守れたことも相手の良さを出させなかった一因であったと思います。

 

⬛︎清水の守備

前線の2人は相手の最終ラインをむやみに追わず、逆に相手のキープレイヤーである庄司が持った時にプレスバックできる位置を概ねキープしたおかげで、清水の後ろの選手はスペースを消して待ち構えることができ、庄司や最終ラインは出しどころをなかなか見つけられないという状況だったと思います。清水はボランチをFWが視界に入れているという点が両チームの守り方の違いを表していると思います。

岸田に当ててくるところは清水がチームとして狙って待っている感じでした。

どちらかというと後半の中山の方が収まっていた感じだったので清水としてはそちらの方がやり辛かったかもしれません。

遠くて狭いところへの精度が求められるパスを出すもつながらないという展開が多かったと思います。

 

⬛︎清水のパフォーマンスについて

ここ数試合はずっとそうですが、テセは相手CBとのフィジカル勝負で勝てていて、MOM級の活躍でした。各所で指摘されるように運動量もシーズン始めより上がった印象です。

また、決定機にはほとんど枝村が絡んでいたことと、勝負を決めた北川の仕事ぶりも評価したいです。

ただ、個人的には犬飼の安定したパフォーマンス(弾き返し、インターセプト、サイドへのロングフィード)も評価したいです。

 

何度も書いていますが、2FWが相方と相手ボランチを見ながらコースを切る守備をするのが効いていること、2CHが中目にポジションを取って攻も守も関与すること、2SBが攻撃時高いポジションをとることで幅を作ること、このポジショニングが整理されたことが好調の要因だと思います。

一方、試合を見る限り村田やこの試合の澤田は、枝村や白崎に比べると特に守備時のポジショニングに課題があるように思います。ここを整理することでよりゲームを自分たちのペースで終えられると思いますので小林監督の個人指導に期待したいと思います。 

 

⬛︎ついでに

鳥養が途中でリストバンド(?)を外したことと、実況が交代する岸田の特徴を解説に訊ねたことがなぜか妙に印象に残りました。

 

⬛︎まとめ

いつもテレビ観戦している私がたまにスタジアムで観戦すると、CBとFWはボールがないところでも1試合通して体をぶつけ合って戦っているのが分かります。

それは試合の流れとは直結しないこともあります(FWが競り合いで勝ってもこぼれ球が味方に渡らない)。

ただ、この試合では(/でも)テセが相手CBとのフィジカル勝負で勝っていたことが大きな流れを作ったと思います。

 

2点目まで早い時間で取れたことも大きかったと思います。

 

そして次戦。岩政は平面では遅いと思いますが体が強くクレバーで、CKやロングスローでも効きまくっています。

テセとの肉弾戦、エスパルスが苦手なセットプレイの守備、果たしてどうなるか注目です。重要な一戦です。